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第七回和歌朗詠ライブ開催のお知らせ

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 葦原の  水穗の國は    ながら 言擧げせぬ國
 然れども 言擧げぞわがする 言幸く  眞く坐せと
 恙なく  く坐さば    荒磯浪  ありても見むと
 百重波  千重浪に敷き  言擧げす吾は 言擧げす吾は

 敷島の大和の國は言靈の 幸はふ國ぞ 眞幸くありこそ 
                     
                        (『萬葉集』巻十三)

所長小林 挨拶

昨年十一月より、二ヶ月に一回行つてきた和歌朗詠ライブも、多くの皆様の眞心の御蔭で今回で第七回を数えることとなりました。

この朗詠ライブなるものを行ふその心は言靈の持つ大きな力を皆様と共に實感したい。といふ事にあります。

冒頭に掲げました和歌は、『萬葉集』にある作者不明の長歌と反歌であります。

『萬葉集』には作者不明となつてゐる歌が二千三百首ほど収録されてゐます。この数字は収録されてゐる半分以上の歌が作者不明であるといふ事です。いはば名も無き庶民が言ひ傳へ、謡ひ繼がれて來たものが載せられたのです。
今日と違ひ、まだ仮名文字の影すらなかつた萬葉の時代に、一般庶民が自分の歌を書き残すといふ事は全く不可能なことであつたと想像できます。

しかし、その庶民の歌が、記録にとどめられ、千三百年の時を經て傳はる事になつたのはどういふことなのでせう。それは、たまたまその歌の心や風情が、人々の心情の機徴に觸れて、共感を呼び、口から口へ民謡の如くに詠ひ繼がれて共同の歌となつたからこそ今に傳はつたと思ふのです。

いはば『日本民族の傅統の心情』が作者であり、それは詠ひ繼がれることにより、傳承や理想や生活や文化やや感情や習俗までも窺ふ事が出來るのです。

このやうな和歌の持つ大きな力は現代人である私達に、様々な事を教示してくれるに違ひない。そんな思ひに突き動かされて續けて参りました。

 『の浄化は言葉の浄化から始まる』

大げさな言い方をするとしたらここにこそ、この和歌朗詠ライブの意義と意味があると信じております。

さて、言靈信仰とは一言でいへば、「善き言葉を述べれば善き事が顕れ、悪しき言葉を吐けば悪しき事を招く」といふ信仰に基づいてゐます。我らの祖先は、明く清く美しい言葉を以て々を祀り、日月萬象を仰ぎ、國土を讃え、五穀の豊饒を祈り、總てに感謝し、善き言葉の幸へを信じ、言靈の幸はふ國と誦へてきたのです。そして、悪しき言葉を忌み慎んできたのです。今を生きる私達にとつても、日々口にする自分の言葉が、自分の周囲に、家庭や職場に、どのやうに作用し、影響を與へるかを知つてゐる筈です。明るく暖かい言葉と、暗く冷たい言葉が微妙に作り出す明暗の差を骨身にしみてゐる筈です。

「言葉の霊威、言葉の力」を信ずることは、決して遠い古代人の土俗的信仰ではなく、絶え間なく経験してゐる今の現實ではないでせうか。

それどころか、今日ほど言葉の『靈力』ならぬ『魔力』が跳梁跋扈してゐる時代はないとゐへます。味噌も糞も同じ言論の自由と情報と宣傳と、悪しき言葉を平氣で垂れ流すマスメディアの氾濫に、人々は生活も人間性も無惨に破壊されてしまつたと言へはしまいか。その元凶となつてゐるものこそ言葉の力であります。

そんな憂ふべき状況に、和歌の持つ言靈の力によつて、譬へ微力であらうとも一風の清風となればといふ願ひから續けて居ります。

幸いなことに、この考へに一流の音樂家である山本俊自さんが感應して下さり、前々回より共にこのライブを行つてくれてゐます。山本氏は自らの音樂を音靈といひ、音樂の持つ大きな靈力を信じて演奏活動を行つておられます。

この和歌朗詠ライブは、同時に歴史と我らの祖先の心を學ぶといふ事もあります。

當初は、萬葉和歌によつて日本人の心の原點をテーマに行つてゐました。そして、第四回からは幕末時代を採り上げ、その精神性の高さを探り、前回は戰國和歌と幕末和歌によつて歴史と人物を學ばせていただきました。

第七回を迎へる今回は、十二月といふ事もあり忠臣蔵に於ける日本を採り上げさせて戴きます。三百年以上に亘り日本人に愛され續けて來たこの忠臣蔵は、我らが學ぶべき事の寶庫とゐへます。赤穂義士の皆様の遺された和歌の數數からその性の高さは、私達に大きな指針を與へて下さると信じております。

第一部では、何故この忠臣蔵即ち赤穂義士の吉良邸討入が後世これほど讃へられるのか。といふ事をテーマに進めて行きます。

また、第二部では、義士を取り巻く眞の家族愛と夫婦愛をテーマに行ひます。

美しき言靈と音靈の持つ大いなる世界へ是非一度足を運んでみて下さい。

                   伝承文化研究所 小林隆拝


      記

第七回和歌朗詠ライブ

◆テーマ 美しき音靈と言靈の世界
    サブテーマ 元禄武士道に見る尊貴なる死と日本

◆開催日時  平成二十一年十二月四日(金)午後六時半開場・午後七時開演
◆開催會場  杉並区阿佐ヶ谷・名曲喫茶ヴィオロン
      會場住所 杉並区阿佐ヶ谷北二~九~五(JR中央線阿佐ヶ谷駅徒歩五分)
      会場問合せ 03(3336)6414
◆出 演  音靈アーティスト(フルート・カホン)   山本俊自氏
      詠ひ人・語り・撰歌・和歌創作       小林 隆
◆プログラム
 序 章  元禄武士道發露の背景
 第一部  赤穂義士に於ける日本と武士の生き様(假稱)
 第二部  日本燦歌~小野寺十内と妻丹との和歌にみる理想の夫婦愛
 終 章  尊貴なる死とは

◆料 金  一千円(飲物代込み)

◆主 催  伝承文化研究所

◆お問合せ・ご予約連絡先
     電話  090ー8870ー5361(携帯 小林まで)
     FAX 03ー3319ー5361
     メール henmi-yasunari@ezweb.ne.jp 伝承文化研究所 逸見まで

※なお、會場が夫れほど大きくありませんので三十名ほどが定員となつてゐます。
 お早めのお申込みをお願ひ致します。


いつもご愛読ありがとうございます。
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